皆さん、こんにちは!映画と読書が生きがい、日々ナースとしてバタバタ奮闘中のエリです♪
今日は、伊坂幸太郎さんの名作『ゴールデンスランバー』について、ネタバレありで熱く語らせていただきます!
《総評》
「ゴールデンスランバー」(伊坂幸太郎 著) 評価:95点/100点
一言でいえば、“無実の罪で逃げ続ける男の物語”なんだけど、いや、そんな単純じゃない。陰謀と友情、裏切りと希望が複雑に絡み合っていて、読んだ後の余韻が凄まじいんです。読書後、しばらく放心して「世界って怖いけど、ちょっとだけ温かいな…」ってつぶやきたくなっちゃったくらい(笑)。
逃亡劇としてのスピード感、サスペンス要素、そして何より人間ドラマとしての完成度が高すぎる!惜しいのは、ちょっとだけ情報量が多くて途中で整理が必要になる部分があったところ。でもそれも含めて「これぞ伊坂ミステリー!」って感じで、大満足の一冊でした。
《感想》※ネタバレあり
物語の主人公は青柳雅春。かつての恋人・晴子との思い出に浸る間もなく、旧友・森田との再会をきっかけに、なんと“首相暗殺犯”に仕立て上げられてしまいます。森田が語る陰謀の全貌、そして爆発によって彼自身が命を落とすという展開には、序盤からガツンと心を掴まれました。
「オズワルドにされるぞ」って言葉の重み。無実なのに、国家レベルの巨大な陰謀に巻き込まれた青柳の“逃亡劇”がここから始まるんです。
この物語の面白さは、とにかく逃げる、逃げる、逃げる!それだけなのに、ページをめくる手が止まらない。助けを求めた小野一夫には裏切られ、通り魔・キルオには命を救われる(ここも皮肉で最高)、元同僚・岩崎にダンボールで運ばれて逃れるシーンなんてもう、手に汗握りながら読んじゃいました。
でも、この物語の真髄は“人とのつながり”にあると思うの。たとえば、かつての恋人・晴子がテレビ越しに「彼はやってないと思う」と語るシーン。これ、地味だけど涙腺崩壊ポイントです。青柳のちょっとしたクセや習慣を知っていたからこそ、彼女は“信じる”という選択をした。恋が終わっても、信頼は消えてない。これ、私的には超グッときました…!
そして、最大の見せ場は、青柳がテレビを使って無実を訴えようとする場面。父親の言葉を胸に、マンホールから逃げるという奇策も含めて「うわあ、行けぇ!」って気持ちで応援したんだけど…まさかの作戦失敗(泣)。でもね、花火が打ち上がった瞬間、読者としても青柳と一緒に“あの頃”に帰れた気がしたんです。
その後のラストがまた…切なくて美しい。 整形して新たな顔を手に入れた青柳が、再び仙台に戻ってくる。でも、もう誰とも関わらない。ただひっそりと生きていく。そして、偶然にもエレベーターで再会した晴子に声をかけることなく、その娘からもらった“たいへんよくできました”の印鑑に、青柳の新しい人生が託される…って、もう…泣かせに来てるでしょ!?(号泣)
この物語って、ただの逃亡劇でも、ただの陰謀サスペンスでもなくて、「人って、信じたい」「誰かを信じるって、すごいことなんだ」ってことを全力で伝えてくれてる作品だと思うんです。疑われ、追われ、裏切られても、最後に残るのは“つながり”。そして、それを信じられる力。
スリリングなのに温かくて、恐ろしいのに信じたくなる。そんな不思議なバランスが絶妙な『ゴールデンスランバー』、全力でおすすめします!
それでは皆さん、次回のレビューでまたお会いしましょう!エリでした♪




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