皆さん、こんにちは!映画と読書が生きがい、日々ナースとしてバタバタ奮闘中のエリです!
今日は東野圭吾さんのガリレオシリーズ最新作『沈黙のパレード』を、ネタバレ全開でじっくりレビューしていきます!お楽しみに!
《総評》
「真夏の方程式」(東野圭吾 著) 評価:89点/100点
『真夏の方程式』は、かの有名な物理学者・湯川学、通称ガリレオが主人公。舞台は、美しい海辺の町「玻璃ヶ浦(はりがうら)」。リゾート開発計画に揺れるこの町に、湯川教授が訪れたことから物語が始まります。そこで出会うのが、地元の少年・恭平と、彼の伯母・成実、そして宿泊先の旅館で偶然居合わせた元警視庁刑事・塚原。
事件の発端は、海岸で発見された塚原の遺体。一見、転倒による事故死に見えたその死に、湯川は違和感を覚え、独自に調査を始めます。そして次第に、町が抱える開発問題や、成実の過去、さらには恭平の家族の秘密までもが浮かび上がっていきます。
もうね、読み終えた後の感情が「なんとも言えない切なさ」でいっぱいになります。前作『沈黙のパレード』とはまた違って、今回は“静かなドラマ”が丁寧に描かれていて、ミステリーとしての緊張感はあるけれど、人間ドラマがすごく胸に残るんです。
作品の完成度は高く、東野圭吾さんのファンやミステリー好きには間違いなくおすすめできる作品です!特にガリレオシリーズを愛読している方には必読です!
《感想》※ネタバレあり
特に印象深いのが、恭平という少年の存在。まだ幼いながらも大人びた感性を持ち、誰にも言えない秘密を抱えて生きる彼の姿には、ナースとして子どもの心と向き合うことのある私にはグッとくるものがありました。湯川との交流がすごく優しくて、シリーズの中でも異色な“ヒューマンタッチ”な魅力を感じさせてくれます。
そして今回の湯川がね、ちょっと違うんです!いつもはロジカルでクールな印象なのに、恭平に対してはどこか“先生”らしい温かさがにじんでいて、そのギャップにキュンとしました。福山雅治さんの映画版も素敵でしたが、小説版ではより繊細な感情の動きが描かれていて、湯川の「人間味」を改めて感じることができました。
物語の終盤で明かされる、成実が隠していた真相…あれはもう、胸がギューッとなりました。罪を犯した背景にある深い愛情と覚悟、それを誰にも語らずに背負い続ける強さ。これはもはやミステリーというより、母性と贖罪を描いたヒューマンドラマ。成実を責めることなんてできませんでした。
また、ガリレオシリーズらしく「科学」の要素もちゃんと入っていて、密閉状態の炭酸ガスによる死亡メカニズムとか、ちゃんと理系要素も楽しめます(笑)。でも、今回はそれが主役じゃなくて、あくまで“物語の一部”として控えめなのが逆に良かったです。
さてさて、そんな『真夏の方程式』、厳しめに見ての評価は……ズバリ【89点】です!ミステリーとしての驚きはやや控えめだけれど、人間ドラマとしての深みが素晴らしく、読後感の良さも含めてこの点数にさせていただきました。10点マイナスにした理由は、やはりもう少し湯川の推理シーンに緊張感が欲しかったかな~という個人的希望からです。
でも本当に、読んでよかった一冊。夏の終わりにぴったりの、少しほろ苦くて、でも優しい気持ちになれる物語でした。
それでは皆さん、次回のレビューでまたお会いしましょう!エリでした♪




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