レビュー

【※ネタバレ感想】「グラスホッパー」(伊坂幸太郎)

皆さん、こんにちは!映画と読書が生きがい、日々ナースとしてバタバタ奮闘中のエリです♪

今回はですね、伊坂幸太郎さんの代表作の一つ、『グラスホッパー』をネタバレありで徹底レビューしていきます!読み終わったあとに深く息を吐いて、「はぁ…伊坂さん、やっぱすごいわ…」って独り言つぶやいちゃったの、たぶん私だけじゃないはず!

《総評》

「グラスホッパー」(伊坂幸太郎 著) 評価:91点/100点

物語の軸になるのは、愛する妻を轢き逃げで亡くした元教師・鈴木。悲しみと怒りを胸に、彼は“復讐”のために動き出します。でもね、この鈴木、ただの復讐者じゃないんです。冷静で理性的で、でもどこか繊細で。読者として彼の心の機微をじっくり味わえるのが、本作の大きな魅力。

鈴木が潜入する「フロイライン」は、表向きは“普通の会社”っぽいけど、実態は違法薬物と殺し屋の人材派遣まで手掛けてる裏社会ドップリ企業。その中で彼が出会うのが、先輩社員の比与子。この比与子がまた、伊坂作品らしいクセのあるキャラ!冷酷だけど知的で、どこか人間くさいところもあって、鈴木との駆け引きは手に汗握る展開。


《感想》※ネタバレあり

の作品、とにかくキャラの濃さとスリリングな展開に圧倒されます!中心にいるのは、妻を轢き逃げで亡くした元教師・鈴木。彼の復讐心が引き金になって、まるでドミノ倒しみたいに殺し屋たちの運命が絡み合っていくんです。

鈴木は犯人に近づくために裏社会の会社「フロイライン」に潜入。ここから彼の地味で真面目なキャラが、一気に過酷な修羅場へ突き落とされます(そして、意外と順応するのがすごい笑)。

でもこの物語、ただの復讐譚じゃ終わりません!登場する殺し屋たち、みんなクセが強いのなんのって。中でも、話すだけで相手を絶望に追い込み、自殺に導く“鯨”と、冷静で無慈悲な若手殺し屋“蝉”の存在感が抜群。

鯨は一見クールなんだけど、内面では自分の行動に疑問を抱えていたり、幻覚に苦しんだりと、読んでいてどこか放っておけない感じ。蝉に至っては、殺しのプロとしての冷徹さと、生きるために必死な若者らしさが絶妙に共存してて、なんか憎めない…!

そして忘れちゃいけないのが“押し屋”こと槿。鈴木の妻を死に追いやったかもしれないこの男に、鈴木が家庭教師として接触していく過程は、もう手に汗握るどころじゃない!家庭の中に潜り込んで、相手の正体を探る心理戦…。私的にはここが本作一番の山場でした。

しかも槿の家族、実は“劇団”として演技してるっていう衝撃の展開もあって、「え、そこまでやる!?」って声出ましたよ。伊坂さん、伏線の張り方と回収の仕方がエグいくらい巧妙です。

終盤、鈴木が復讐と向き合って、自分自身を取り戻していく過程も見どころ。最後、鯨と対峙するシーンでは、妻の声が幻聴として聞こえてきて鈴木を踏みとどまらせるんだけど、そこがまた切なくて温かいんです。人間って、こんな極限の中でも「愛する人の声」で立ち戻れるんだなって、胸がギュッと締め付けられました。

私にとっては、ただのサスペンス小説じゃなくて「喪失と再生」「生と死」「加害と被害」が交差する、深みのある群像劇としてめちゃくちゃ刺さりました!キャラクターの濃さ、テンポ感、構成の巧みさは完璧。読者に考えさせる“余白”も残してくれる良作。ただ、情報量が多くて頭フル回転になるので、体力がある時に読むのをおすすめします(笑)!

殺し屋小説でこんなに泣かされるなんて思ってなかった。伊坂さん、やっぱりすごいです。

それでは皆さん、次回のレビューでまたお会いしましょう!エリでした♪

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