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難病やがん告知後の心の波:看護師エリが寄り添うメンタルケアのお話

こんにちは。血液内科で看護師をしているエリです!
いつもブログを読んでくださってありがとうございます。
病気と向き合う日々、本当にお疲れ様です。血液内科にかかる病気は 非常に不安を感じることが多いものが多いと思います。診断を受けた時の衝撃、先の見えない不安、治療への心配…言葉では言い表せないほどの様々な感情が、ご自身の心の中を駆け巡っていることと思います。
それは、ご本人だけでなく、そばで支えるご家族にとっても同じですよね。突然の出来事に、心がついていかないと感じるのは、決して特別なことではありません。

今回は、自身の看護経験だけでなく、がん患者さんの心のケアを専門にされている臨床心理士の方のお話や、オンラインでのメンタルサポートに関する情報などを参考にさせていただきながら、 がんという大きな出来事に直面した時の「心のケア」がいかに大切か、そして、つらい気持ちを少しでも和らげるためにどんなサポートがあるのか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

心が少しでも軽くなるような、そして「一人じゃないんだ」と感じてもらえるような、そんなお話ができれば嬉しいです。

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「精密検査の結果、がんでした」――。
この言葉を告げられた時の衝撃は、経験した方にしか分からない、本当に大きなものだと思います。頭が真っ白になったり、信じられなかったり、あるいは怒りや悲しみ、どうしようもない不安や恐怖に襲われたり…。

たとえ「治療すれば治る可能性がある」と言われても、すぐに冷静になんてなれませんよね。「これからどうなるんだろう?」「家族にはなんて言おう?」「仕事は続けられる?」「子どもたちのことは…?」次から次へと考えが巡り、気持ちばかりが焦ってしまう。

そんな風に心が大きく揺れるのは、決して弱いからではありません。誰にとっても、それは 当たり前の、自然な反応 なんです。大切なご家族が診断された場合も同じです。ご本人の動揺が、周りのご家族にも伝わって、みんなで辛い気持ちを抱えてしまうこともありますよね。

そんな風に心が大きく揺れるのは、決して弱いからではありません。誰にとっても、それは 当たり前の、自然な反応 なんです。大切なご家族が診断された場合も同じです。ご本人の動揺が、周りのご家族にも伝わって、みんなで辛い気持ちを抱えてしまうこともありますよね。

心が揺れて、何も手につかなくなったり、夜も眠れなくなったり…。そんなつらい気持ちを、どうか一人で抱え込まないでくださいね。

「弱音を吐いちゃいけない」「強くならなきゃ」なんて、無理に頑張らなくてもいいんです。

でも、どうしても気持ちが晴れない時、ぐるぐると同じことばかり考えてしまう時、誰かに話を聞いてほしいけれど、身近な人には心配かけたくない…そんな時には、心の専門家の力を借りるという選択肢があることを知っておいてほしいのです。

病院には、患者さんやご家族の心のサポートを専門にしている「臨床心理士(病院によっては心理士さん、カウンセラーさん、と呼ばれることもあります)」というスタッフがいることがあります。緩和ケアチームや、メンタルケアセンターなどに所属していることが多いです。

臨床心理士さんは、お薬を処方するわけではありません。主な役割は、カウンセリング(心理面接) を通して、

  • 皆さんの様々な思い(不安、悲しみ、怒り、混乱など)を、ただただ否定せずに、じっくりと受け止めて聴いてくれます
  • 混乱している気持ちや、頭の中でごちゃごちゃになっている考えを、一緒に整理していくお手伝をしてくれます。
  • なぜ今こんなに辛いのか、問題の背景にあるものを一緒に探り、困難を乗り越えたり、少しでも和らげたりするための糸口を見つけるのをサポートしてくれます。
  • 治療法の選択や、今後の生活のことなど、難しい決断を迫られた時に、ご自身やご家族が納得のいく最良の選択ができるように、心の面から支えてくれます。

以前、カウンセリングを受けた乳がんの患者さんが、とにかく話を聞いてもらえるだけで、気持ちがスーッと楽になって落ち着くんです。『また次の予約日に話せる』と思うと、それだけで日々の支えになりました」「先生と話していると、凝り固まっていた考え方が少しほぐれて、『あ、こういう見方もあるんだ』って気づけたり、『よし、また頑張ろう!』って前向きな気持ちになれたりするんですよ」と話してくれたのが、とても印象に残っています。

臨床心理士さんは、決して「こうすべきだ」と答えを押し付けることはありません。患者さんやご家族自身の「力」を信じて、その力が発揮できるように、誠実に、そして中立的な立場で寄り添ってくれる存在なんですね。

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「がんの治療で精一杯なのに、心のケアまで…」と思われる方もいるかもしれません。でも、心と体は、私たちが思っている以上に深くつながっている んです。

がん治療に伴うストレスや不安、抑うつ状態は、決して珍しいことではありません。報告によっては、がんを経験された方の最大45%が不安を、25%がうつ病を経験するとも言われています。そして、心の不調は、不眠や食欲不振、だるさといった体の症状を引き起こしたり、治療への意欲を低下させてしまったりすることがあります。時には、治療そのものの効果や、病気の経過にも影響を与えてしまう可能性だってあるのです。

つらい気持ちを我慢し続けるのではなく、適切にケアしていくことは、治療を乗り越え、その人らしい生活を取り戻していくために、体への治療と同じくらい、いえ、もしかしたらそれ以上に大切なことなのかもしれません。心のケアは、QOL(生活の質)を高く保つためにも、なくてはならないものなんですね。

「臨床心理士さんに相談するのが良さそうなのは分かったけど、病院に行くのも大変だし、なんだか敷居が高いなぁ…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方には、最近とても利用しやすくなっている「オンラインセラピー(オンラインカウンセリング)」という選択肢もありますよ!

パソコンやスマホがあれば、わざわざ外出せずに、ご自宅など安心できる場所から相談できます。治療中で体が辛い時や、感染が心配な時でも安心ですね。

通院時間を気にする必要がなく、予約も比較的取りやすいサービスが多いようです。

顔を見て話したい方は「ビデオ通話」、声だけで話したい方は「電話」、文字でのやり取りが良い方は「チャット」など、ご自身が話しやすい方法を選べるサービスもあります。

今は、たくさんの会社が様々な特徴を持ったオンラインカウンセリングのプラットフォームを提供しています。カウンセラーさんの専門分野や経歴を見て選べたり、自分との相性を確かめるためのお試し期間があったりすることも。

例えば、がん患者さんのサポート経験が豊富なカウンセラーさんを探せるサービスや、匿名で気軽に始められるチャット相談サービスなんかもあるみたいですよ♪口コミや比較サイトを参考にして、ご自身に合ったサービスを探してみるのも良いかもしれませんね。中には無料や割引でお試しできるキャンペーンをやっているところもあるので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか?


注意点: オンラインセラピーは、多くの場合、健康保険が適用されませ。費用はサービスによって様々なので、利用する前にしっかり確認しましょう。また、担当するカウンセラーさんの資格や経験も様々なので、信頼できるサービスを選ぶことも大切です。

カウンセリングやセラピーには、お薬のような身体的な副作用は基本的にありませんが、いくつか知っておいていただきたい点があります。

  • 相性: 人と人とのことなので、残念ながらカウンセラーさんとの相性が合わない、と感じることもあります。その場合は、我慢せずに担当を変えてもらったり、別のサービスを探したりすることも可能です。
  • 費用: 特にオンラインセラピーは自由診療(保険適用外)が多いため、継続する場合の費用負担については、事前にしっかり確認しましょう。
  • 限界: カウンセリングは万能ではありません。話を聞いてもらうことで気持ちが整理されたり、楽になったりすることは多いですが、それだけですべての問題が解決するわけではありません。もし、気分の落ち込みが非常に激しい場合や、精神科的なお薬での治療が必要と考えられる場合は、精神科医や心療内科医の診察が必要です。
  • オンラインの注意点: 緊急の対応が必要な状況には、オンラインではすぐに対応できない場合があります。また、安定したインターネット環境が必要です。
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がんという診断は、誰にとっても本当に大きな出来事です。心が激しく揺れたり、不安や悲しみでいっぱいになったりするのは、決してあなただけではありません。それは、人間としてとても自然な反応なんです。

大切なのは、そのつらい気持ちを一人で抱え込まないこと。「誰かに頼ることは弱いことじゃない」むしろ、自分自身を大切にするための、とても賢明で勇気ある一歩だと私は思います。

家族や信頼できる友人に話すのももちろん良いですし、私たち医療スタッフもいつでも皆さんの声に耳を傾けます。そして、もっと専門的なサポートが必要だと感じた時には、臨床心理士さんやカウンセラーさんを頼ってみてください。きっと、皆さんがご自身の力で困難に向き合い、より良い選択をしていくためのお手伝いをしてくれるはずです。

最近は、オンラインセラピーという、より身近で便利な選択肢も増えてきました。心のケアが、もっと当たり前の、気軽に利用できるものになっていくといいな、と心から願っています。

いつも私たちを信頼して、一緒に病気と闘ってくださって、本当にありがとうございます。
皆さんの存在が、私たちの力の源です。心の健康を保つことは、がん治療を乗り越え、その後の人生を豊かに、あなたらしく生きていくための、本当に大きな力になります。どうか、ご自身の心を大切にしてくださいね。

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この記事は、がん患者さんのメンタルケアに関する情報提供を目的としています。医学的なアドバイスをするものではありませんし、特定のカウンセリングやセラピーを推奨するものでもありません。心の不調が続く場合や、専門的な治療が必要だと感じられる場合は、必ず担当の医師や専門機関にご相談ください。

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